症状詳細|下肢

オスグードシュラッター病(少年の膝の痛みの原因)

オスグートシュラッター病とは、ラグビーや、サッカー、野球など活発に運動している10才頃の少年に多く見られる病気です。
痛い所は、膝(ひざ)の膝蓋靭帯(しつがいじんたい)が付いている脛骨結節という所です(膝のお皿の下の飛び出した所)。
脛骨結節には、膝蓋靭帯という靭帯が付いており、膝蓋靭帯は膝蓋骨(膝のお皿)につながり大腿四頭筋につながっています。
大腿四頭筋は非常に力の強い筋肉でこの筋肉が収縮することによって、膝蓋靭帯が脛骨結節を引き上げ、膝が伸びます。
10才代の少年では、まだ脛骨結節の骨に軟骨が残っており、この軟骨が柔らかいため剥がれてしまいます。
軟骨がはがれることにより強い痛みが出現し腫れてきます。
また、痛みのため走れなくなります。
治療は、まずしばらくは運動を休み、痛みを和らげ炎症をとる薬や湿布を用います。
また、リハビリで膝を温めたり、電気治療を行うことも痛みを和らげ、早く治すよい方法です。
オスグートシュラッター病は、身長が伸びなくなり成長軟骨が消えてしまう18才頃には、自然に痛みはなくなります。

オスグードシュラッター病の構造

「こむら返り」について

こむら返りは、主に下肢のふくらはぎに突然、痙攣、筋肉のひきつれと痛みがおこる事をいいます。
こむら返りは、様々な原因によって起こります。
若い人の場合、スポーツ、山登り等による筋肉の疲労、成人の場合は、糖尿病による神経炎、腰の骨が悪い為の坐骨神経痛動脈硬化症等が原因となります。
こむら返りがよく起こる場合は、その原因をよく調べて、原因となる病気を治療する必要があります。
ビタミン剤とか筋肉の血流をよくする薬を飲んだり、炎症止めの湿布をする事が勧められます。
電気治療、筋肉マッサージ、温熱治療が効果的です。

アキレス腱の痛み(アキレス腱炎・アキレス腱周囲炎)

アキレス腱の痛みの構造

足首の後ろにある太いすじをアキレス腱といい、この部分の腱の痛みをアキレス腱炎といいます。
また、腱自体には痛みがなく、腱のまわりが痛む症状をアキレス腱周囲炎といいます。
一般に陸上競技の選手やバスケットボールやバレーボール選手によくみられるスポーツ障害であります。
ランニングやジャンプを繰り返すことにより、この部分に非常に大きな力が働くため、アキレス腱部に痛み、腫れなどの症状が出てきます。

原因としては

  • ◎練習量が多い(使い過ぎ)
    ↑これが一番多い
  • ◎舗装路など硬い路面を長く走ったり歩いたりした
  • ◎ランニングシューズの衝撃吸収性が悪い

などいろいろ考えられます。
症状としては、痛みが朝方起きるときに強く、歩いたりはしったりして腱を使用すると和らぐという特徴があります。
よって、練習を始めるときに腱は非常に痛み、練習を続けるにつれて痛みは減少してきます。
このため、この痛みは慢性化しやすく、慢性化すると腫れが強くなったり、しこりができたり動かすとギシギシ音がする場合もあり、痛みがますますとれなくなってきます。
治療としては、初期の軽い時期に2週間ランニングやジャンプを止め完全休養をとり、電気治療・温熱治療・消炎鎮痛剤の塗り薬や湿布を貼ったり、ふくらはぎのストレッチングを行って慢性化させないことが重要です。
また、踵(かかと)に足底板を入れたりして、アキレス腱への負荷を防ぐ方法もあります。
治った後も、ふくらはぎのストレッチングや下腿の筋力トレーニングを十分おこなって再発予防に注意しましょう。

シンスプリント

シンスプリントの構造

シンスプリントとは走ったりすることにより繰り返される慢性的な刺激が、下腿の前面に加えられて生じるもので、脛骨過労性骨膜炎ともいわれています。
一般に陸上競技の選手やランニング・ジャンプをよくするバスケットボールやバレーボール選手にみられるスポーツ障害であります。
すね(脛骨)の内くるぶしから10cmぐらい上の場所に痛みがあり、指で押すと飛び上がるほど痛いこともあります。
始めはランニング時のみに痛みを感じますが、進行すると練習後でも痛みがあり、歩くのも痛くなってきたりするのが特徴です。

原因としては

  • 1、急激に練習量が増えた(走りすぎ)
  • 2、スピードトレーニングを行った
  • 3、ふくらはぎのストレッチングや下腿の筋力トレーニングを十分行わなかった
  • 4、ランニング時の足の動きに異常があって下腿内側の筋肉に負担がかかりすぎた
     (偏平足であることも原因である)
  • 5、ランニングシューズの衝撃吸収性が悪い
  • 6、舗装路など硬い路面でのランニングが増した

などいろいろ考えられます。
治療としては、電気治療や温熱治療によりほとんどが治りますが、症状が軽いうちに練習量を少なくするか、完全休養とし、どこに原因があるのか検討して、その原因を取り除くことが大切であります。
ずるずると原因を考えることなく練習を続けると慢性化し非常に治りにくくなります。
また、踵や土踏まずに足底板を入れたり、自分で練習終了後などに氷によるアイスマッサージを行うことも効果があります。
治った後も、ふくらはぎのストレッチングや下腿の筋力トレーニングを十分おこなって再発予防に注意しましょう。

外反母趾

外反母趾とは女性に多い病気で足の母趾が変形して関節の所が腫れて痛くなる病気です。
この足の母趾の変形の原因は長年にわたって靴をはく生活を続けることによっておこります。
特にヒールの高い、先が尖った巾の狭い靴をはくとによって変形が強くなり痛みも起こります。
母趾の変形した腫れた所には靴ずれがおこって皮膚の下に『滑液包炎』という痛みを伴う袋が出現します。
治療はこれ以上の変形と痛みを予防するために巾の広いヒールの低いやわらかい靴をはくことが大切です。
痛みを和らげる薬とか痛み・炎症止めの軟骨や湿布を用いたり電気治療を行うことも良いことです。
当院では、変形防止のためのテーピングを行っております。

外反母趾の構造

鷲足炎(がそくえん)

スポーツ活動は肉体や精神を鍛える方法として、近年広く生活に取り入れられていますが、間違った練習方法や過度の練習量などにより、様々な障害を起こす事も少なくありません。
その中の一つに膝の内側部に痛みを生じる鷲足炎と言う病気があります。
鷲足とは少し変わった名前ですが、膝関節を曲げる作用のある縫工筋、薄筋、半腱様筋という3つの筋肉の腱が付着している膝の内側の部分を言い、この部分は腱が扇状に広がり鷲鳥の足の形に似ている事から、この様に呼ばれています。
この鷲足炎は、鷲足そのものが膝関節の屈伸や捻りを繰り返すような動作で、摩擦を受け腱自身や腱周囲に炎症を起こしたもので、膝関節の屈伸時に疼痛を伴い、この部を圧迫すると痛みが増強し、陸上競技、サッカー、ランニング愛好家などに多く見られます。

治療としては、電気治療のリハビリや、運動量を減らしてストレッチングをおこなったり、運動終了後アイスマッサージをするのが効率的ですが、痛みが長時間改善されず、治るまでに数ヶ月を要する事も稀ではありません。
又、この病気は膝関節や足関節の形状の異常が、炎症を引き起こすきっかけになっている場合もあり、他の病気をの鑑別が困難な場合もありますので、患者自身で勝手な判断などせず、指示を受け治療を行って下さい。

足底腱膜炎(踵骨棘)

みなさんは、長い時間歩いたり、走ったりした後に、足の裏が痛くなった経験はありませんか?

これは、足の裏にある足底腱膜という踵骨から足指にかけて扇状についていて、土踏まずの一部を構成し、ランニングやジャンプなどの時に伸びたり縮んだりして、衝撃を吸収するスプリングの役目をする厚い膜です。
この膜が使いすぎなどによって炎症が生じ、痛みを起したものを言います。
主に、陸上競技の長距離選手や大衆ランナーに多く見られる障害の一つですが、スポーツ選手だけでなく、足の形の異常(偏平足・甲高の足・外傷後の変形・筋力の低下など)のある人や立ったり、歩いたりすることが多い一般の人でも痛みを起します。
症状としては、足の裏を押さえると痛みがあり、足全体に負荷が加わると足先のほうへ痛みが走ったりして、足指を上へ曲げるとズキズキとひどく痛みます。 次に治療法としては、まず安静が第一あり、運動後の冷却、その後のマッサージや青竹踏みなどのストレッチングを十分に行います。
それから土踏ますの部分にパットを入れる装具療法やテーピング(下図)を併用すると大変効果的です。
加えてショックを吸収力のよいシューズを選ぶことも大切です。
また、痛みがひどければ1~2週間の安静と、足の裏に負担のかかりにくい、水泳や自転車のようなトレーニングを行うことをオススメします。
何か気になる事がございましたらスタッフに気軽にご相談下さい。

足底腱膜炎構造